
パクチーもGreenFarmで育てるのに向いていた植物の1つです。
パクチーは育ってしまった後の写真しか見つからないので、ほとんどテキストでの説明です。
- パクチーは発芽後に殻が脱げづらいので要注意
- 水溶液の管理も(悪い意味の)「てきとう」だったのに育った
- パクチー好きなら育てても良いかも
- 香りが強いパクチーが欲しいならお勧め
- GreenFarmパクチーを育てる唯一の欠点は後始末
1.パクチーは発芽後に殻が脱げづらいので要注意
GreenFarmの種子キットは、本体購入時に付属のもの(サラダレタス?)しか使ったことがなく、そのほかは全て家庭菜園用に売られている種を購入して使っています。
パクチーの種は、発芽させる前に丸1日程度、水に浸けておきます。 いきなりスポンジの上に置いておいても発芽は難しいそうです。
(ここで使うスポンジは、自分で調達して種子キットと同じ大きさに切ったものです。そのスポンジに種を置いたら、種が乾きづらいよう、ティッシュペーパーかトイレットペーパーをかぶせています。この工程については、別途詳しく紹介しようと思っています。)
パクチー(コリアンダー、香菜)の葉は独特の臭い(カメムシの臭い)がしますが、その種(要はコリアンダーシード)は柑橘系のさわやか香りです。水に浸けるとこの香りが引き立ちます。
パクチーの発芽率は、私が試した限りでは悪くありませんでした。
大抵の植物は、発芽したら根がスポンジに突き刺さり、下に向かって伸びる一方、種の殻が脱げて、双葉が開きます。
パクチーの場合、この殻が脱げないケースが多かったので、ピンセットで殻を取ってあげていました。
あまり放っておくと殻が再び乾燥して双葉が開かなくなるので、「いつまでも殻が脱げないなぁ」と思ったら、取って上げてください。
(ちなみに殻が脱げないという現象そのものは、珍しくありません。)
2. 水溶液の管理も(悪い意味の)「てきとう」だったのに育った
さて、下はかなり育った後のパクチーです。欲張ってGreenFarmのケースに何株も育てました。

生育の状態はかなり良かったと思います。この頃はハイポニカ溶液の作り方が悪い意味でてきとうでした。ちゃんと濃度を測らずに溶液を作っていたので、今思うとかなり濃度が濃かったと思います。
でも良く育ちました。レタス以外では、初めて「妙に良く育つ」と感じた植物でした。
GreenFarmの蓋を開けただけで パクチーの香りが漂うほどもっさり育ちました。
3. パクチー好きなら育てても良いかも
GreenFarmで育ったパクチーは美味しいのでしょうか?
基本的にはパクチー独特の香りがかなり強く、特に育ちはじめの頃、まだ葉が若々しかった頃は美味しかったと思います。外食でフォーなどを食べるときに出てくるパクチーよりもパクチーの味がしっかりしていました。
収穫量もかなり期待できますし、味も良いです。というか「人によっては購入できるものより、この方が美味しいだろう」というのが当時の感想です。
パクチー好きなら自分で水耕栽培してみると良いかもしれません。
4.香りが強いパクチーが欲しいならお勧め
ところが、ある時期を過ぎると葉がかなり厚くなってきました。葉の色もかなり濃いグリーンになりました。
こうなってくるとパクチーの香りが強すぎ、パクチーの小さな葉を1枚食べるのも厳しい、というほどでした。それこそカメムシのような臭いになってきます。
我が家の育ちすぎたパクチーは、おそらくパクチー好きの人でも食べないと思います。それほど強烈でした。
ちょうどパクチーが流行り始めた頃で、「パクチー大好きなので、臭いが強いほど良いです」という人の話も耳にしましたが、そのたびに我が家では家内と2人で「うちのパクチーを食らってみろ」と言っていました。
「香りが強いパクチーが欲しい」と思っている人は、育ててみてください。
強烈なパクチーが出来上がった理由は、「単に育ちすぎた」か、「水溶液の濃度に問題があった」のいずれかであろうと思っています。
育ちすぎや水溶液の濃度に気をつければ、おそらく美味しいパクチーを育てるのは難しくないと思います。ですが、その後パクチーを育てる気にはなりませんでした。 次はその理由です。
5.GreenFarmパクチーを育てる唯一の欠点は後始末
出来上がる葉がどれも分厚く、とても食用に適さなくなったことから、パクチーの栽培は一旦終了することにし、GreenFarmの栽培トレーを洗うことにしました。
栽培を終えた植物の根を捨て、栽培トレーを洗うという作業はすでに何度か行っていましたが、この時が一番大変でした。なぜかというと・・・
栽培トレーの中が死ぬほど臭かったからです。
例によって大量の根があるのはもちろん、残っている水溶液もすごい臭いでした。何の臭いかというと、純粋にパクチーの臭いを凝縮した臭いです。
パクチーの別名は「カメムシ草」だそうです。カメムシの臭いを嗅いだことがある人にはわかると思いますが、そっくりな臭いがします。
それもそのはずで、パクチーとカメムシの臭いの成分は同じなのだと、何かで読んだ記憶があります(ググるといろいろ出てきます)。
カメムシが敵を倒す、もしくはひるませるための臭いは強烈なので、カメムシ自身も、その臭いには耐えられないそうです。 それを大量に蓄積して凝縮したようなものなので、人間といえど無事では済みません。
かといって放置しておくと家中が臭くなるので、確かマスクをして、それでも吐き気と闘いながら後始末をしました。
幸いなことに栽培トレーやGreenFarmの本体に臭いは残りませんでしたが、自分はしばらくグッタリしていました。
育ちすぎなければ大丈夫なのだと思いますが、「GreenFarmでパクチーを育ててみよう」という人は、この強烈な臭いの可能性を忘れないでください。ひどい目にあいます。
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