
GreenFarmで栽培した植物の中でも、比較的食用として使い勝手の良いものの1つが水菜です。
1.水菜の種をスポンジで発芽
水に浸したスポンジの上に種を置き、種が乾かないようトイレットペーパーをかぶせます。

私はGreenFarmの種子キットを使わないこともあり、このようにGreenFarm以外の容器を使って発芽を行っています。この時点で養分は必要ないので、ただの水を使っています。
このスポンジを最初からGreenFarmの栽培トレーの穴に入れておいても、もちろん問題ありません。
ですが種は全て発芽するわけではないので、 多めに用意しておくためにこういうことをしています。


2.発芽したスポンジをGreenFarmへ
発芽して状態の良さそうなものから、GreenFarmへ移します。
GreenFarmの栽培トレーにハイポニカ溶液を入れるのは、この段階です。


1つのスポンジに複数の種を置いている場合、この後「間引き」をする必要があります。
できれば早めに 、調子が良いと思われる株以外は切ってしまい、1つのスポンジには1株、という状態にしていきます。引っ張ったら根ごと抜ける場合もあるので、可能ならその方がゴミが残らずすっきりします。

3.ある程度育ったら、あとは水をやるだけ
あとは水位が減ったら、基本的には水溶液を足してあげるだけです。
間引いた後も成長のスピードにはばらつきがあるので、ある株は大きくなり、ある株は小さいまま、または枯れてしまう、といったことが起こります。
そうした調子の悪い株は適宜スポンジごと取り除き、空いた穴には蓋をしてあげます。

たまに「全部の株、またはほとんどの株が調子良く育っている」ということもあります。そうなると、GreenFarmの中が混み合って大変なことになります。

日当たり(LEDの光)が悪くなるのも問題ですが、たいていは「栽培トレーの容量に対し、根が増えすぎる」のが一番の問題です。
エアーポンプで空気が送られているとはいえ、根が多くなりすぎると空気が行き渡らなくなり、全体的に調子が悪くなってきます。
気温もちょうど良く、水溶液もちゃんとやっているのに調子が悪いという場合、「生やしすぎ」を疑うと良いと思います。
逆に考えると、根があまり増えないタイプの植物は、同時に沢山の株を育てる事が可能です。水菜も比較的根は少ないですが、今までの経験ではおそらく春菊が一番密集栽培に向いていたと思います。
4.容器の高さの都合により、収穫高はそれほどでもない
さて、調子良く育っていても結構早めに限界が訪れます。
GreenFarmは天井の高さがそれほど高くないので、育ち始めるとあっという間に天井についてしまいます。天井についたままにすると、LEDユニットの熱で葉がだんだん駄目になります。

そうならないよう頻繁に収穫してあげるのですが、収穫すると切った枝や葉に対応する根が徐々に死んでいきます。


不要な根が水槽内に残っていると他の根の邪魔をするので、ある程度収穫を繰り返した株は、スポンジごと取り去ってあげるのがお勧めです。
いつも「天井さえ少し高ければ、もっと収穫高があるはずだなぁ」と感じるのですが、こればかりはGreenFarmの構造上どうしようもありません。
これが我慢できない人は水耕栽培器を自作するようになってしまうのだと思います。実は私も少し手を染め始めています。別に悪いことではありません。
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